山梨県甲府市の小児科 医療法人 新津小児科

甲府市の小児科 医療法人 新津小児科

〒400-0812 山梨県甲府市和戸町1002-5
TEL 055-233-1014
▲Mobile Site
トップページ»  院長からのメッセージ

院長からのメッセージ

[乳幼児の風邪の看護のポイント]

外界には100以上の病原体がいます。風邪症状を示す主な病原体はウイルスです。
子どもは風邪に対する抵抗力がないので、年中、鼻水をたらし・せきをし・熱を
出します。また、吐いたり・下痢をする風邪症状もあります。
特に、生後6ヶ月を過ぎたり、保育園や幼稚園に入ると、よく風邪をひくように
なり、子どもは毎週・毎月新しい風邪にかかって大きくなるのです。

  機嫌、哺乳力・食欲、顔つきをよく観察し、困った事があったら症状の経過を
簡単に『メモ』しておくのもよいことです。
  発熱は生体防御反応のひとつです。
たしかに不快な症状を伴いますが一方では、免疫力を高めているのです。
熱の高さと病気の重さは必ずしも一致しません。
また熱そのもので脳がおかされることはありません。
機嫌、哺乳力・食欲、顔つきがよければあわてない。
  37.5℃~38℃は微熱。38.3℃以上は発熱。
一日熱がなく(37.4℃以下)、機嫌、哺乳力・食欲、顔つきが悪くなければ、
入浴・外気浴もOK。
  熱があるときは寒気がなければ厚着をさけて、通常の服装で。
  熱があるときや、水様便が多いとき、食欲のないときには、
水分の補給を十分に、少ない量で回数を多くして与える。
  食欲がないときは無理強いせず、消化のよい好きなものを好みに応じて与える。
  熱があろうとなかろうと、熱よりも十倍も百倍もこわいことは、
ぐったりして元気がない・顔色が悪い・目の動きが鈍い・呼吸が苦しそう
などは要注意し、連絡を。
  熱は心配ないと言うが、熱の出始めに「ひきつけ」をおこすこともあります。
ひきつけたら、騒いだり・ゆすったりせず、衣服をゆるめ、顔を横に向けて
頭を冷やしながら落ち着くのを待ち、医師に連絡を。
口にスプーンや割り箸を入れるのは気道をふさぐので要注意。

[自我の芽生えた子どもへの接し方](内藤寿七郎)

子どもの「いや」は自我のあらわれ。
  小言は我慢して、強制はせずに、自発性の尊重を
“大人に信頼され、愛されていると感じると、
子どもはさまざまな能力を自発的に伸ばす。”
  信頼し真剣に語りかければ……幼児は約束を守ってくれる。
“大人が子どもを本当に信頼し、目を見て優しく、まじめに語りかければ、
その子はその内容を理解し、記憶し、自分の意思でそれを守る。”

[能力を伸ばすには](イギリスの小児科医イリングワース)

育児と教育の目標は、子どもの能力をのばすことです。
能力を定められた枠内で最大限に生かすにどうすればいいか。それには、
1.  子どもの基本的な欲求を満足させること。
2.  よいお手本を示すこと。
3.  就学前の早い時期に学ぶ楽しさを体験させること。
4.  才能を正しく評価すること、です。

[基本的欲求を満たす]とは(馬場一雄)

人間には、だれでも、「愛したい」「愛されたい」「認められたい」「保証を得たい」
という欲求があって、これが満たされないとき、情緒は不安定になり、
したがって十分に能力を発揮できません。
親としては、たとえどんなに忙しくても、
子どもが「愛されている」「認められている」という確証をもてるように、
つねに、しっかりと子どもの気持ちを受けとめる態度で接することが大事。

[情報に左右されず、おおらかに育児を]

[子どもには、なにより「やさしさ」と「愛情」をたっぷりそそいで下さい]